娘へ

あなたはこうしてできています

「選んでもらえる人になる」ということ

私がTwitterやYouTubeを始めた理由の1つは、うちの子らにも早くから発信者になってほしいからです。発信者でいる(発信し続ける)利点はいくつもありますが、そのうちの一つが「選んでもらえる人になる」ことです。

この点について、少し掘り下げてみます。

 

たとえばTwitterアカウントを持ってても、何も発信してなかったりリツイートしてるだけだったりだと、Twitter上では透明人間とほぼ同じです。「そこにいること」は分かるけど、中身(人格)が見えない。それでは誰にも選んでもらえません。私がTwitterで繋がる人たちに「この人と話をしてもいいな」と選んでもらえたのは、私が今まで発信してきていて、かつその内容に共感や興味を持ってもらえたからです。


SNSを通して自分が「選んでもらえる人になる」機会は、「友達として」だけではありません。

例えば私が「この人と仕事をしたい」「この人たちとイベントを立ち上げたい」「このプロジェクトに参加したい」「この企業で働きたい」と思った時に、従来は履歴書を送るなどしていました。履歴書で経歴を見たら、私の技能や今までの成果が伝わります。でも、それだけでは私がどういう人なのかは温度感をもって伝わりません。

ここで重要になるのが、SNSでの発信です。

相手に私のSNSでの発信を見てもらえば、私がふだん何をしていて、どう感じ考え、どのような人と繋がっているかなど、私の人柄と周辺環境までが詳細に伝わるんです。大事なスタッフやビジネスパートナーを選ぶには、人柄は大きな要素になりますよね。

もちろん、面接でも人柄は伝わります。ですが、特に自分がこれから参入したい分野についての熱い思いを発信してきたのなら、面接のような短時間でフォーマルな場でのやり取りよりも、SNSアカウントを見てもらった方がその熱量が遥かに具体的かつ多岐にわたって伝わります。結果、自分が「選んでもらえる人になる」可能性は高くなります。

つまり、発信者でいることで、自分のその分野での市場価値は高くなるということです。

 

「自分を選んでほしい」と思ったときに発信を始めても、遅すぎます。その時までにすでに多くを発信している人たちの中から、何も発信していない自分が選ばれることはありません。その時は自分も選ぶ立場でもあるので、このシビアな現実は理解できると思います。

だからチャンスが来た時に選ばれるために、普段から発信しておくんです。

 


今もすでに、仕事も遊びも仲間との交流も、ネット上で見つけネット上で完結する機会が多くなっています。今後その動きはますます加速するでしょう。リアルだけでなく、ネット上でも「選んでもらえる人」になることで、仕事でも私生活でもワクワクの機会は何倍にもなります。だってね、自分が強烈に好きなものを自分と同じ熱量で好む人は、同じ学校や職場や町内などにはいないかもしれないけど、きっと世界中には何千人、何万人といるはず。そんな人たちと一緒に、面白いことをしたいじゃないですか。

 

今後の世界で、どのような発信方法が出てくるかはまだわかりません。ただ、どのような形であれウチの姉妹には早くから発信者になってほしい。そして、ワクワクを共有できるまだ見ぬ仲間たちから「選んでもらえる人」になってほしいと願っています。