娘へ

あなたはこうしてできています

ご機嫌な時に抱っこする。グズっている時は抱っこしない。

グズっている赤ちゃんをあやすとき、抱っこは最終手段として、なるべく使わないようにしました。

 

 

まだハイハイもできない頃のことです。ベッドに横になっている子どもが泣いたら、私やかーさんが顔を見せたりトントンしたりして安心させました。またはオモチャであやしたり歌を歌ったりなどして、楽しい気分にさせました。

しばらく頑張ってそれでもダメな時は、最終手段の抱っこです。

 

反対に、子どもがご機嫌な時や落ち着いている時は、たくさん抱っこしました。そうすることで、「自分がご機嫌だとたくさん抱っこしてもらえるんだ。自分が笑っていると、とーさんやかーさんも嬉しいんだ。」ということを学習させました。

 

もちろん、子どもが泣いている時でも私はニコニコでしたが、ご機嫌な時はさらに喜んで抱っこまでしてもらえるということです。

 

マイナスをゼロに引っ張り上げることで沈静化するのではなく、プラスを親が積極的に肯定することで、子どもが自分でプラスの状態を保つように学習させるわけです。

 

 

お腹が空いた、眠いけどうまく寝られないなど、生理的な欲求で泣いている場合は別です。授乳や睡眠の時間を考えれば、この2つのどちらかで泣いているのか、あるいは全く違う理由で泣いているのかがたいていはわかります。

抱っこをしないのは、「違う理由」の場合ですね。

 

 

#####

 

2人の娘たちには、明るく前向きになってほしいと願っています。

明るく前向きであれば、それだけで幸せだからです。

 

それに、

 

明るく前向きで爽やかな人の周りには、自然と人が集まります。周りのみんなを楽しい気分にさせます。

愚痴っぽくてどんよりした人の周りには、人は集まりません。

 

自分が笑顔だと周りの人たちも笑顔になり、自分と周囲との関係が良くなります。人々の抱えるストレスの多くは人間関係から生まれると言われているので、良好な人間関係に恵まれるようであれば、いつも楽しい、ストレスの少ない人生を送ることができるでしょう。

明るく前向きな姿勢を身につけるのは、早いに越したことはありません。

 

 

#####

 

ところで、この決まりは別の言い方をすると、「(子供が抱っこしてほしいときではなく)親が抱っこしたい時に抱っこする」ということでもあります。

子どもの要求や欲求をいつも十分に満たしてやっていると、子どもはいつもハッピーでいられます。いつもハッピーでいることが当たり前になると、ハッピーじゃない状態に不満を持つようになります。また、より良いものを求めるようになります。

 

大人と同じですよね。

 

幸せをジャマする1番の要因は、「慣れ」や「習慣」です。欲しかったものは手に入れた瞬間に「当たり前」になり、幸せになるために別のものやより良いものを求めるようになります。

その時にはすでに「幸せではない状態」で、ともするとそこから不幸に陥ってしまうこともあります。

 

 

子どもへの親の反応に軽重をつけることで、「とーさんやかーさんが喜ぶ(そして自分も嬉しくなる)のは、自分次第なのだ」ということを感じてくれたらと思います。

0歳児がそんなことを意識的に認識することは、もちろんありません。そのための言葉を持たないからです。だとしても、脳のどこかに記憶は刻まれると私は思っています。

 

 

ちなみにこの決まりは、それほど厳しく徹底しませんでした。幸いなことに、長女はぐずることが少ない子だったので(よく泣いた時期はありましたが)、徹底する必要がなかったのです。たいていは「ご機嫌で抱っこ」でした。

次女に至っては、(6ヶ月の時点では)眠い時とお腹が空いた時以外は泣きません。ほぼいつも「ご機嫌で抱っこ」です。放置しすぎると文句を言うようにキーキー声を出しますが、赤ちゃん椅子に座らせて私たちの近くに置いておくと、それで満足のようです。

 

 

現在2歳4ヶ月の長女は、スーパーポジティブガールになってきています。

公園で遊んだ後は、「〇〇公園、ありがとう!楽しかったよ!」と言って出てきます。

かーさんが家に帰ってくると、「あ、かーさんだ!やったー!」と出迎えます。

ご飯に何を出しても「おいしそ~!」と言って目を細め、「おいし~!」と言って食べ、「あ~、おいしかった!とーさん、ありがとう。」と言って食べ終えます。

苦手なカボチャを食べたり、初めての豆腐で「オエッ・・・」となりながら食べた後でも、「おいしかった〜!」と言ったりします。ご飯を作っているとーさんとしては、ありがたいような心配なような、やや複雑な心境ですが・・・。

 

大きくなっても、この明るく前向きな気持ちを忘れないでいてほしいと願っています。