トイレトレーニング2 その後やってきたドロ沼
恵美のトイトレは、
開始 2歳8ヶ月
完了 3歳6ヶ月
でほぼ目処が立ちました。10ヶ月かかったことになります。
その後(3歳8ヶ月現在)も夜はオムツをつけて寝ていますが、日中はパンツで過ごせるようになった時点で、幼稚園に通うのに支障がないという意味で、トイトレ完了としました。
夜のオシッコはコントロールできるものでもないので、しばらくはオムツで寝ることにします。寝ている間にオシッコをしなくなったら、夜もパンツに切り替えます。
寝ている間にオシッコをしなくなるためには、膀胱の容量が十分になることと、抗利尿ホルモンが十分に分泌されるようになる必要があります。膀胱は4〜5歳で十分な大きさになるようです。
ちなみにベネッセの調査では、37%の子供がトイトレに6ヶ月以上かかったようです。恵美の10ヶ月は、平均より少し長めくらいと言えるでしょう。
★トイトレにかかった期間についてのベネッセ調査結果
1ヶ月未満 17%
1〜2ヶ月 10%
2〜3ヶ月 14%
3〜6ヶ月 22%
6ヶ月〜1年 22%
1年以上 15%
(2015年4月実施、309名対象)
今になってみれば「10ヶ月って、平均よりもちょっとかかったくらいだね」くらいに軽く思えますが、トイトレ中はどこまでも続くドロ沼の戦いのように思われました。というのも、
・ウンチもオシッコも出そうになったことが分かり、かつ、
・トイレでできるようになった
後でも、「今まさに出る!」というタイミングでこちらがトイレに連れていかなければ、そのままオムツやパンツに全部してしまうという期間が6ヶ月近くあったからです。この期間が長かったのが、恵美さんのケースの特徴かと思います。
トイレに行った記録をノートにつけて、次のタイミングを見計らって声をかけ続けていればトイレでできるのですが、うっかり声かけが遅れてしまうといつの間にかパンツが濡れていたり。「トイレでできるのに、何で?」と不思議に思いましたが、この疑問は解決しないままです。
この期間中もノーパンでいるときは、90%はトイレでできていました。だから、いつもノーパンで過ごしていればトレーニングはもっと早く完了したかもしれません。
ですが、日中は週6で外に出かけるスケジュールだったので、ノーパンで過ごせるのは朝晩だけ。それに、パンツをはいていてもトイレに行けるようになってほしかったので、ノーパン作戦をとーさんはあまり重視していませんでした。この考えがハズレだったことは、後になって気がつきました。
同時期にトイトレをしていた知り合いのお子さん2人は、その期間(便意を感じトイレでできるようになってから、オムツ外れまでの期間)を2週間や1ヶ月で終えています。もっと時間のかかった子ももちろんいたと思いますが、とーさんの周りで聞く限りでは、
・ノーパンで漏らすと「しまった!」という気持ちになる
・パンツで漏らすと気持ち悪い
というどちらかで「次からは頑張ろう」という本人の意識改革が起こり、トイトレが進んだようです。
対して恵美さんは、
・ノーパンで漏らしても、「しまった!」とあまり感じなかった・・・?
・パンツで何を漏らしてもへっちゃら。
という具合でした。
ネットで方法を調べ、知り合いに相談し、できる限りの事はしましたが、結局とーさんは打つ手が見つかりませんでした。ただ、4歳や5歳になってもオムツをつけているとは考えにくいので、「そのうちトイレでするようになるでしょ」くらいに最終的には楽に考えるようにして、気長に待つ構えでした。
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トイトレについての前回のエントリで、トイトレ前半の課題を挙げました。
1 体の準備ができる
2 トイレに行く
3 出そうになったことに気づく
4 出そうになったことを知らせる
5 踏ん張る
6 お尻からうんちが出ることを知る
7 トイレにしばらく滞在する
トイトレ開始から4カ月半、1〜7までで「トイレで大小ともにできるけれども、トイレ外でしてしまう時もある」というところまでトレーニングは進んでいました。
ここからの課題は
・いつでも
・どこでも
・誰とでも(1人でも)
・パンツの時もノーパンの時も
トイレに行って排泄ができるようになることです。
生活の中での状況を加味すると、具体的な課題は下のようになります
8 家でノーパン状態から大小ともトイレでいつもできる
(=便意を感じ、トイレでいつもできる)
9 家でパンツ状態から大小ともトイレでできる
(=8ができた上で、パンツに出すことをやめられる)
10 外でとーさんと大小ともトイレでできる
(=9ができた上で、不慣れなトイレでもできる)
11 外でとーさん以外の人と大小ともトイレでできる
(=10ができた上で、不慣れな人と又は自分だけでトイレでできる)
12 自分からトイレに行く(と誰かに声をかける)
13 「パンツが濡れるのは気持ち悪い」という感覚を覚える/お漏らしはマズイという意識が芽生える
繰り返しになりますが、恵美はこの8〜12をクリアするのに6カ月近くかかりました。
8〜11は、1つずつゆっくり進んでいきました。
9〜11ができるようになっても、パンツをはいているとそのまま漏らすことが多く、家ではノーパンで過ごすことが多かったです。
11までは、とーさんやかーさんがいつも声をかけてトイレに誘っていました。
12ができるようになると、トイレ成功率が上がりました。でも、まだ完了ではありません。「トイレでしよう」という緊張感や切迫感はないため、漏らすこともあるからです。
とーさんがトイトレ完了を確信したのは、13をクリアした時です。その瞬間を、今でも覚えています。
ある日のチャイルドケアの帰り、建物から外に出て車に乗ったのですが、恵美がチャイルドシートに座りたがりませんでした。どうしたのか尋ねると、「オシッコしたから、座りたくない」とのこと。初めて聞く感想でした。
それまでは、パンツが濡れていてもウンチでべっとりでも平気だったのに、たった一回のオシッコごときで座るのが気持ち悪いとは。
そしてその日から、トイレ成功率がほぼ100%になりました。パンツにもオムツにも、漏らさなくなりました。
上に書いた、8〜12 (〜13)を2週間や1カ月で終えてしまう子はおそらく、8か9を練習しているうちに何度かお漏らしして13をクリアし、トイトレ完了となっているのではないかと思われます。
トイトレ後半に6カ月かかった恵美と、1カ月前後で終えてしまった友達との違いは何だろうと、いまだに疑問です。
恵美が2歳まで布オムツを使っていたからかなとも考えましたが、あまり関係はなさそうです。布オムツでも紙オムツでもウンチをした後のべっとり感は同じだからです。それに、布オムツでおしっこするとびちゃびちゃになりますが、割とすぐに交換してしまうので、オムツびちゃびちゃの時間的な長さは紙オムツとそれほど変わらないと思います。
トイトレ後半で最も効果的だったのは、ノーパンで過ごすことでした。
好きなキャラクターのパンツを買ってあげたり、テレビやゲームを成功報酬(失敗の罰則)として利用したり、親が諭したり叱ったり激励したり褒めたり怒ったり喜んだり・・・。いろいろな方法やケースを見聞きし試しましたが、結局のところ「ノーパンで過ごす」というシンプルな方法に行き着きました。これは恵美だけでなく、知り合いの子供たち(少なくとも3人)も同様です。
お尻が濡れる感覚を忘れるくらいの期間を、ノーパンで過ごさせます。すると、ある日パンツでお漏らししたとき「気持ち悪い」と感じて、それ以降はお漏らししないようになります。
これがとーさんの仮説です。とーさんが言うまでもなく、皆さんご存知で当たり前のことかもしれません。
そうかもしれませんが、とーさんほどこの仮説を強く意識した人は多くないと思います。だって、ここだけで6ヶ月かかったんだから。
次に控える和美さんにも、同じ手が通じることを祈っています。