プレゼントは「もらって嬉しい」が大切です
もうすぐ4才の恵美への誕生日プレゼントに「エルサのドレス」を提案して、かーさんに1秒でダメ出しされました。ショッピングセンターを散々歩き回ってやっと「これか!?」とたどり着いたアイデアだったのに!ショックのあまり自分で考えることをやめてしまいました。で、グーグル先生に聞いてみたら、さすがですね、アイデアはいくらでもあるものです。
結局のところ、プレゼントは子供用のデジカメにしました。これにはかーさんも納得で、ゴーサインが出ました。
人の気持ちや考えが分からないとーさんには、人にあげるプレゼントを選ぶのはとても難しいことです。
でも、エルサのドレスって、そんなに悪くないと思うのですが、どうでしょうか。なぜなら、恵美がこのところ好きなのは、
・ドレスを着て踊ること
・お姫様(シンデレラ)ごっこ
・かわいいもの全般
で、エルサとアナ雪も(それほど積極的ではないけど)好きではあるので、エルサのドレスはきっと喜んでくれるはず。
なのですが。
プレゼントでかーさんが重視する観点の1つは、「長くたくさん使えるもの」ということです。
ドレスは普段着に使っても、着るのは週1〜2回くらいです。寒くなったら着ないかもしれないし、来年には小さくて着られなくなっているかもしれません。恵美は喜ぶだろうけど、他を考えましょう、と。
確かに、かーさんの言うこともわかります。でもこれって親の都合であって、子供の都合ではないですよね。「そうそう、服ってすぐ着れなくなるし、ドレスなんてそんなたくさん着るものじゃないしね」って、子供は言わないでしょう。子供はそんな先のことまで考えません。
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プレゼントを選ぶ観点は、だいたい下のあたりでしょう。
①もらって嬉しいもの
②とにかく楽しいもの
③知育、体育的なもの
④便利で役に立つもの
⑤長くたくさん使えるもの
⑥瞬間的で印象深いもの
①と②は、似ていますが分けて考えます。例えば服や装飾品などは、①であって②ではありません。もらったら嬉しいし、身につけるとワクワク感もありますが、カッコ良い服を着たり新しい帽子をかぶったりして友達に会う、学校に行くなど、「それを身につけて何かをする」のが使い方であって、オモチャのようにそのものを使って楽しむのとは違います。ただし、ドレスはごっこ遊びのアイテムでもあるので、②もアリかなと思います。
実際にプレゼントを選ぶときには、上の6つの観点を考え合わせることになります。例をあげてみると、
ブロック①②③⑤
クラフトもの①②③
かわいい文房具①③④⑤
絵本①③⑤
自転車①②③④?⑤
ゲーム①②③?⑤?
ドレス①②?⑥?
旅行①②?⑥
食事①⑥
遊園地①②⑥
もちろん、もらって嬉しいかどうか、使って楽しいかどうかなどは個人差があります。上の例は、恵美さんで予想した場合です。
で、ですね、
こうして見てみると、やっぱりドレスなんてのはポイントが低くてイマイチなように思われます。だけどいろいろと考えた案の中で、もらったときに1番嬉しくてインパクトが大きいのがこれかな、と思ったんです。
だって、小さな子供へのプレゼントで1番大切なことって、①の「もらって嬉しい」ってことでしょ?
当たり前なことをわざわざ言うようですが、プレゼントで①は絶対条件です。にもかかわらず、ここが忘れられがちなことがあります。特に、親が子供にあげるプレゼント。③④⑤を意識し過ぎるあまり、①を疎かにしてしまうんです。
プレゼントはどれも、場合によっては①の付かない(もらっても嬉しくない)ものになり得ます。
③④⑤をもっと具体的に言うと、
「これで〜が身につく」
「完成したら達成感がある」
「最初は難しいけど、練習して上手くなれば面白い」
「〜の時に役に立つ」
「続けていると体が強くなる/ 健康に良い」
といった具合です。
こうした理由は、実際にそれを経験したことのある大人の観点です。受け取る側がそれなりの年齢であれば、そういった価値を理解して、「(そんなに嬉しくないけど)大切なプレゼントをもらった」と感じるでしょう。でも、「今、ここ」に生きている小さな子供にとっては、何週間や何ヶ月も先のことを想像して価値を認めるのは難しいこと。「もらったその瞬間に嬉しい」という方がはるかに重要です。
もらって嬉しくないものなんて、子供にとってはプレゼントとしての価値はとっても低い。そういうものは、誕生日のような特別な日ではなく、別の機会に「必要なもの」としてもらったらよろしい。
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今までに実際にあげたプレゼントを振り返ると、
去年のクリスマスに選んだブロック(レゴのデュプロ)は、2人ともとても喜んでくれました。数ヶ月たった今も毎日のように遊んでいます。
結果は想定した通り、①②③⑤と言っていいでしょう。その時点で、恵美3才、和美1才10ヶ月でした。
恵美さん3歳の誕生日にあげたアンパンマンの言葉図鑑は、大きくハズレました。それまでは熱心なアンパンマン教の信者だったのですが、誕生日の直前に卒業してしまじろうに入信したためです。もらった瞬間「・・・?」という反応。
①②③⑤を想定していたのですが、結果はちょっとだけ③というところです。
2歳の誕生日は、トトロのカバンとキックボード。カバンは良かったです。でも、キックボードの評価は微妙です。2歳頃からの練習に加え、身体と運動能力の成長で面白くなるだろうと予想していたのですが、恵美さんは乗り物全般にそれほど興味がないようです(これはスクーターを試したことで分かりました)。機会があれば乗る程度で、自分からすすんで楽しむようには(もうすぐ4歳の)今のところなっていません。
想定は①②③⑤、結果は③⑤と言えるかどうかくらいです。
言葉図鑑もキックボードも恵美は今でも少し使うくらいですが、下の和美が使えるようになってきて、どちらも再び活躍しています。「次の子も使えるから」というのも、よくある親の都合。悪いとは思いませんが、その都合のために本人が嬉しくないプレゼントになったら良くないですよね。
とーさんの結論は、
小さな子供へのプレゼントは、ただただ「もらって嬉しい」が大切ということ。もらって嬉しかった瞬間は思い出に残ります。忘れてしまっても、心の糧にはなっています。嬉しいことをたくさん経験して育った人は、その後もきっと豊かで幸せな時間をたくさん過ごします。
「もらって嬉しい」その上で、なおかつ、ずっと楽しく遊べたり、学びがあったり便利だったりしたら、なおよろしい。
そんなことを考えた、4歳のプレゼント選びでした。
ちなみに恵美さんは最近、携帯のカメラで写真を撮ることに興味津々です。それに、最近見ているアニメ「オクトノーツ」で1番のお気に入りのキャラがカメラを持っていて、現場を写真に撮って記録する係なんです。なので、デジカメは「もらって嬉しい」プレゼントになるかなと期待しています。
とーさんは、自分の誕生日よりも子供らの誕生日の方がずっと楽しみですよ。